【Office 365】バージョン 2201 ビルド 14827.20158 でのAccessで .laccdb が残る不具合を解決しよう

【Office 365】バージョン 2201 ビルド 14827.20158 でのAccessで .laccdb が残る不具合を解決しよう

この記事では Microsoft Office365 バージョン 2201 ビルド 14827.20158 で発生しているAccessの不具合情報とその解決策について紹介します。

Office 365バージョン 2201 ビルド 14827.20158 で発生しているAccessの .laccdb が残る不具合

自分が直接的に認知しているAccessの不具合は大きく下記の3点です。

  • Access VBAの中でDAOライブラリを使用している場合処理終了後にAccess のプロセスが残ったままになり処理が止まる
  • WindowsタスクモニタでAccessがフォアグラウンドプロセス、あるいはバックグラウンドプロセスとして残ったままになる
  • Access 実行中に生成されるロックファイル .laccdb が残ったままになる

この現象は2022年1月下旬(正確には2022 年 1 月 26 日)から不具合が顕在化しています。

【Office 365】バージョン 2201 ビルド 14827.20158 でのAccessで .laccdb が残る不具合を解決しよう
不具合が発生している Office バージョン
バージョン 2202 ビルド 14827.20158

本不具合は 2201ビルド14827.20192 で解決しました(2022/02/13更新情報)

本日2022/02/13  株式会社ルシーナソフトウエアさん( @Lucina_Software )よりTwitterのTLに以下のような投稿がありましたので

 

Microsoft 365 Apps の更新履歴 (日付別の一覧) で改めて更新履歴を確認したところ

2022年2月8日に 2021 ビルド 14827.20192 という更新がリリースされていたので早速当方の Office 365 版 Access で

ファイル> アカウント > Office 更新プログラム

を順に選択し、Office 更新プログラムを 今すぐ更新(U) を選んで以下に更新し

【Office 365】バージョン 2201 ビルド 14827.20158 でのAccessで .laccdb が残る不具合を解決しよう

不具合の発生したプログラムを含む一連の処理を実行したところ無事に動作することを確認しました。

なので、現状Office365 で更新を停止されている方は更新を試して見てはいかがでしょうか。

この有効な情報をタイムリーに提供頂いた 株式会社ルシーナソフトウエアさん( @Lucina_Software )には心から御礼申し上げます。

また当方皆様の環境を把握しているわけでは無いので、この更新は自己責任でお願いします。

 

以降の記事は、今後同様のことが発生した場合の参考情報として必要に応じて参照ください。

不具合の解消方法

基本手順

Microsoft 365 Apps の更新履歴 (日付別の一覧) によるとこのOffice 365 バージョン 2201 ビルド 14827.20158 がリリースされたのが2022 年 1 月 26 日です。

これを はま さん( @hakata_no_onago )が公開されている以下の手順を参考にして一つ前の バージョン 2112 ビルド 14729.20260 に戻します。そしてこの不具合が解消されるまでこのOffice365の自動更新を停止します。

上記 Microsoft 365 Apps の更新履歴にはこの記事を書いている 2022/02/05 時点でまだ バージョン 2112 ビルド 14729.20260 の記載がありませんが、この版数は本件の解決に多大なご支援を頂いた 株式会社ルシーナソフトウエアさん( @Lucina_Software )から展開頂いた情報になります。

 

【Office 365】バージョン 2201 ビルド 14827.20158 でのAccessで .laccdb が残る不具合を解決しよう
不具合解消後の Office バージョン
バージョン 2112 ビルド 14729.20260

注意点

この際、公開インターネット(WAN)からPC環境に至る無線LANルータにファイアーウォール機能によりポート制限がかけている場合、この作業中は一旦HTTP(80)、HTTPS(443)ポートは公開設定とし、また同ポートを他のプロセスが使用していないことを確認後一度PCも再起動しておいたほうが良いでしょう。

そうしないと以下のようなエラーが発生します。これは 恐らくOffice 365 が使用しているクイック実行セットアップ手順がこれらのポートを使用しているためと思われます。

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参考情報:解決までの道のり(Twitter履歴)

 

この問題に対し、翌日 株式会社ルシーナソフトウエアさん( @Lucina_Software )よりTwitterのTLに以下のような投稿がありました。

このTLで言及されているのは Office 2013、2016 のみで自分の保有する Office365 ではありませんでしたが、問題発生時期、発生事象がほぼ一致することから、同様の問題が Office 365 でも発生している可能性があると考えました。

ところがこの手順で Office の バージョン 2202 ビルド 14729.20260 に戻そうとしたところ以下のエラーメッセージが出てしまいました。

【Office 365】バージョン 2201 ビルド 14827.20158 でのAccessで .laccdb が残る不具合を解決しよう

どうもWAN側から宅内LANに入ってくるパケットを無線LANルータがブロックしている様です。

そこで 以下の Microsoft の公式サイト を参照して無線LANルータ―で WAN側から開通すべきポート番号を調べたところ

HTTP(80) と HTTPS(443)を開く必要があるようなので無線LANルータでこれらのポートを開けて再度上記手順を実行したところ無事Office の バージョン 2202 ビルド 14729.20260 に戻りました。