この記事では Microsoft Office365 バージョン 2201 ビルド 14827.20158 で発生しているAccessの不具合情報とその解決策について紹介します。
目次
Office 365バージョン 2201 ビルド 14827.20158 で発生しているAccessの .laccdb が残る不具合
自分が直接的に認知しているAccessの不具合は大きく下記の3点です。
- Access VBAの中でDAOライブラリを使用している場合処理終了後にAccess のプロセスが残ったままになり処理が止まる
- WindowsタスクモニタでAccessがフォアグラウンドプロセス、あるいはバックグラウンドプロセスとして残ったままになる
- Access 実行中に生成されるロックファイル .laccdb が残ったままになる
この現象は2022年1月下旬(正確には2022 年 1 月 26 日)から不具合が顕在化しています。
本不具合は 2201ビルド14827.20192 で解決しました(2022/02/13更新情報)
本日2022/02/13 株式会社ルシーナソフトウエアさん( @Lucina_Software )よりTwitterのTLに以下のような投稿がありましたので
おはようございます
— 株式会社ルシーナソフトウェア (@Lucina_Software) February 12, 2022
今日も雪になるという予報のようなので、早めにタスクを終了してジム・買い物を行ってこようかと思います
明日からの仕事開始に雪の影響がありませんように…
また、ようやくMSから修正パッチが上がってきたようです!https://t.co/uJ208mJ7dn#大雪警報 #Access修正パッチ
Microsoft 365 Apps の更新履歴 (日付別の一覧) で改めて更新履歴を確認したところ
2022年2月8日に 2021 ビルド 14827.20192 という更新がリリースされていたので早速当方の Office 365 版 Access で
ファイル> アカウント > Office 更新プログラム
を順に選択し、Office 更新プログラムを 今すぐ更新(U) を選んで以下に更新し
不具合の発生したプログラムを含む一連の処理を実行したところ無事に動作することを確認しました。
なので、現状Office365 で更新を停止されている方は更新を試して見てはいかがでしょうか。
この有効な情報をタイムリーに提供頂いた 株式会社ルシーナソフトウエアさん( @Lucina_Software )には心から御礼申し上げます。
また当方皆様の環境を把握しているわけでは無いので、この更新は自己責任でお願いします。
是非、試してみてください。弊社のクライアント環境では、自動更新設定になっておりましたので、本日接続したところ、エラーは解消されました。
— 株式会社ルシーナソフトウェア (@Lucina_Software) February 13, 2022
こちらは、14827.20186となっておりましたね
20192でも同じように修正されているかと推測されます pic.twitter.com/8DMowhamoS
以降の記事は、今後同様のことが発生した場合の参考情報として必要に応じて参照ください。
不具合の解消方法
基本手順
Microsoft 365 Apps の更新履歴 (日付別の一覧) によるとこのOffice 365 バージョン 2201 ビルド 14827.20158 がリリースされたのが2022 年 1 月 26 日です。
これを はま さん( @hakata_no_onago )が公開されている以下の手順を参考にして一つ前の バージョン 2112 ビルド 14729.20260 に戻します。そしてこの不具合が解消されるまでこのOffice365の自動更新を停止します。
上記 Microsoft 365 Apps の更新履歴にはこの記事を書いている 2022/02/05 時点でまだ バージョン 2112 ビルド 14729.20260 の記載がありませんが、この版数は本件の解決に多大なご支援を頂いた 株式会社ルシーナソフトウエアさん( @Lucina_Software )から展開頂いた情報になります。
注意点
この際、公開インターネット(WAN)からPC環境に至る無線LANルータにファイアーウォール機能によりポート制限がかけている場合、この作業中は一旦HTTP(80)、HTTPS(443)ポートは公開設定とし、また同ポートを他のプロセスが使用していないことを確認後一度PCも再起動しておいたほうが良いでしょう。
そうしないと以下のようなエラーが発生します。これは 恐らくOffice 365 が使用しているクイック実行セットアップ手順がこれらのポートを使用しているためと思われます。
参考情報:解決までの道のり(Twitter履歴)
ちなみにこのFunctionです~【Access VBA】外部Accessデータベースの指定テーブルにリンクする https://t.co/u1BftWy3lH
— しらかば堂@VBAer (@shirakabado) February 2, 2022
この問題に対し、翌日 株式会社ルシーナソフトウエアさん( @Lucina_Software )よりTwitterのTLに以下のような投稿がありました。
このTLで言及されているのは Office 2013、2016 のみで自分の保有する Office365 ではありませんでしたが、問題発生時期、発生事象がほぼ一致することから、同様の問題が Office 365 でも発生している可能性があると考えました。
貴重な情報⚡️ありがとうございます
— しらかば堂@VBAer (@shirakabado) February 3, 2022
自分もこの問題で数日頭を悩ませておりました😟
早速試してみます m(_ _)m
おはようございます。
— 株式会社ルシーナソフトウェア (@Lucina_Software) February 4, 2022
lccdbが消えない現象ですが、https://t.co/ynoCJ7Ekri
で解消ができました。@hakata_no_onagoさん、ありがとうございました! #Access不具合#Officeバージョン
ところがこの手順で Office の バージョン 2202 ビルド 14729.20260 に戻そうとしたところ以下のエラーメッセージが出てしまいました。
どうもWAN側から宅内LANに入ってくるパケットを無線LANルータがブロックしている様です。
そこで 以下の Microsoft の公式サイト を参照して無線LANルータ―で WAN側から開通すべきポート番号を調べたところ
HTTP(80) と HTTPS(443)を開く必要があるようなので無線LANルータでこれらのポートを開けて再度上記手順を実行したところ無事Office の バージョン 2202 ビルド 14729.20260 に戻りました。
お疲れ様でした。
— 株式会社ルシーナソフトウェア (@Lucina_Software) February 3, 2022
“%programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun\officec2rclient.exe” /update user updatetoversion=16.0.14729.20260
のような.batも参考になりそうです。
おかげ様でOffice365がうまく以前の版に戻り、先の問題も発生しなくなりました✌️🤗
— しらかば堂@VBAer (@shirakabado) February 3, 2022
自分の自宅ではWAN側の無線LANルータのhttp,httpsのポート解放、PCの再起動後、教えて頂いたバッチファイルを管理者権限で開いたコマンドプロンプト画面で投入したら、無事指定の版数になりました。
m(_ _)m
Accessの不具合、解決できたようで良かったです。我が家の環境では、確認できなくて、どういう状況で起きるんだろうと思っていたのですが納得です。
— はま (@hakata_no_onago) February 5, 2022
もうね、Officeのを更新バージョンを戻すことは、何度も経験済み。あれ?ということが多くて。困ったちゃんです。 https://t.co/xx290qMAmc
こちらこそ、貴重な情報を頂きましてありがとうございました。感謝しております。
— 株式会社ルシーナソフトウェア (@Lucina_Software) February 5, 2022
早く、アプデが出ることを祈っています。