【自宅VPN構築】(その２) AndroidスマホのVPN対応状況を確認する

【自宅VPN構築】(その１) VPN導入に必要な条件を確認する

こんにちは！しらかば堂(@shirakabado)です。

この記事の中では自宅へのVPNルータ導入に先立ち､所有するAndroidスマホがそもそもどういったVPNプロトコルに対応しているのかを確認する手順を紹介しています。

1 AndroidスマホのVPN対応状況を確認する
- 1.1 解決できること
- 1.2 読んでほしい方
2 スマホのVPN対応状況の確認方法
3 VPNルータのVPN関連仕様の確認方法

AndroidスマホのVPN対応状況を確認する

このスマホは SAMSUN Galaxy Note9 (Android Version:10)、記事中の「スマホ」は「Androidスマホ」、「アプリ」は「Androidアプリ」です。

解決できること

VPNルータ TL-R600VPN と自分のスマホ間のVPN関連の相性確認ができます。

読んでほしい方

自宅へVPNルータ TL-R600VPN の導入を検討しているが、自分のAndroidスマホとの相性に不安があり、迷っている方。

スマホのVPN対応状況の確認方法

自分のAndroidスマホのVPN対応状況を確認する方法は以下の通りです。

スマホの「設定」アイコンをダブルクリック

設定画面の下の項目が見えるまで外面を上方向にフリック

「その他の接続設定」をクリック

「VPN」を選択

右上のメニューアイコンをタッチして「VPNプロファイルを追加」をタップ

「VPNネットワークを編集」画面の「タイプ」「PPTP」隣の「▽」をクリックし、このスマホが対応しているVPNタイプを確認

これらの操作によりこのスマホが対応しているVPNタイプが以下のようになっていることがわかります。

スマホ対応VPNタイプ	VPN種別	暗号種別
PPTP	PPTP	–
L2TP/IPSec PSK	L2TP/IPSec	PSK
L2TP/IPSec RSA	L2TP/IPSec	RSA
IPSec Hybrid RSA	IPSec Hybrid	RSA
IPSec Xauth PSK	IPSec Xauth	PSK
IPSec Xauth RSA	IPSec Xauth	RSA
IPSec IKEv2 PSK	IPSec IKEv2	PSK
IPSec IKE2 RSA	IPSec IKEv2	RSA

VPNルータのVPN関連仕様の確認方法

このVPNルータTL-R600VPNの選定に当たってはこのAndroidスマホのVPN対応状況を頭に入れながら、以下のAmazonの製品説明ページで確認しています^(注1)。

(注1) TL-R600VPN は、IPsec プロトコルと PPTP VPN プロトコルに対応しており、IPsec/PPTP/L2TP パススルートラフィックも処理できます。
また、内蔵のハードウェアベースの VPN エンジンを搭載しており、ルーターでは最大 20 本の LAN-to-LAN IPSec 接続と 16 本の
PPTP VPN 接続に対応し管理することができます。優れた VPN 機能には、DES/3DES/AES128/AES192/AES256 暗号化方式、MD5/SHA1 認証方式、
手動/IKE 鍵管理、およびメイン/アグレッシブネゴシエーションモードがあります。

この情報からAndroidスマホと、このVPNルータTL-R600VPNのVPN対応状況を整理すると以下のようになります。ここに縦軸はAndroidスマホ、横軸はTL-R600VPNのカタログベースのVPN対応状況です。

	PPTP	L2TP	IPSec
PPTP	○	―	―
L2TP/IPSec PSK	―	○	○
L2TP/IPSec RSA	―	○	○
IPSec Hybrid RSA	―	―	○
IPSec Xauth PSK	―	―	○
IPSec Xauth RSA	―	―	○
IPSec IKEv2 PSK	―	―	○
IPSec IKEv2 RSA	―	―	○

このAndroidスマホではVPNタイプがパッケージ化されて表現されており、VPNルータ側の仕様記述と、VPN方式、認証方式、暗号化方式等の表現が必ずしも一致していないのですが、PPTP、L2TP/IPSecに対する表現が両方にあるので、あとは値段との相談でこのVPNルータTL-R600VPNを選定しています。

次の記事ではこのVPNルータTL-R600VPNの具体例な設置方法について紹介していきます。