バッチファイル や Microsoft Office の Access、 Excel 等を使って業務効率化のためのツール開発に一歩足を踏み出したみなさまに心から敬意を表したいと思います。
いや~それほどでも~
ところで
PCのデスクトップ どんな感じですか?
取っ散らかっていませんか~
てへ
デスクトップを整理整頓しよう
以前自分がいた職場に PCのデスクトップの3分の2以上にファイルのアイコンが表示されている方がいました。
その方のPC、何故か毎年5月の連休明けに頻繁にクラッシュして使えなくなるんです。
原因は Microsoft Outlook のメール格納ファイルサイズが数千件のメールで大きくなり、最終的にディスクを食いつぶしてPCがクラッシュして起動ができなくなるということみたいなんですけど…
理由は謎ですが とにかく連休明けになるとその方が
PCが立ち上がらな~いっ
と大騒ぎをして、情シスの方の手を煩わし 新しいPCに旧PCのデータを移行して…
なんてことを毎年やってるんです。
それを見て周りの人は「またこの季節が来たな~」などといって大爆笑。
そんな平和な職場でした…(笑)。
冗談はさておき、デスクトップにファイルをいっぱい置いておくと
- PCの起動時間がだんだん遅くなる
- ファイルを探すのに無駄な時間がかかり業務効率が落ちる
- たくさんのアイコンで気が散る
など、あまりいいことは無いように思いますのでPCのデスクトップには必要最低限のファイル、ショートカットのみをおくようにしたいものです。
さて業務効率化を目的として バッチファイル や Microsoft Office の Access、 Excel 等によるツール開発に一歩足を踏み出したみなさんの デスクトップはそんなことになっていないですか?
業務効率化にはフォルダ環境が大事
ところで、その話とは別に
こうした業務効率化ツールを忙しい業務の合間を見つけてコツコツと作っていくためにはツールを細かく部品に分けて少しづつ作っていくことが大切です。
つまり少しづつ部品を作っていくことにより、
- 少しづつ業務が改善し自分の仕事が楽になる
- ツール開発に向けたモチベーションが維持できる
- 必要に応じて出来上がった部品を交換することができる
- 他のツールの部品として再利用することができる
といったことが期待できるからです。
そしてこうしたツールの作り方をするとき、ツールそのもの、そしてツール間の受け渡しをするデータの置き場所を明確に決めてから作り始めることがとても大切です。
そうしないとツール同士が連携して動作したり、ツール同士でデータをやりとりしたいときに
- あのツールはどこにあるんだっけ?
- このツールはどこにあるどのテーブルにリンクしてるんだっけ?
- あのツールはどこからデータをインポートしてどこにエクスポートするんだっけ?
といったことをいちいち探さなければいけないでしょ?
バッチファイルでツールのフォルダ環境を自動生成しよう
そこでこの記事ではツールのフォルダ環境を整えるためのバッチファイルを紹介します。
読者のみなさんももしこういったフォルダ環境をまだ整えていないなら、ぜひこのツールを使ってご自分のツールのフォルダ環境を整えられることをおすすめします。
もちろんこのフォルダ名は単なる例ですので、ご自分が使用している Windows 10 搭載 PCの環境や好みに合わせてご自由に変更頂いてかまいません。
@echo off
if not exist %USERPROFILE%\Tools (
mkdir %USERPROFILE%\Tools
)
if not exist %USERPROFILE%\Tools\accdb (
mkdir %USERPROFILE%\Tools\accdb
)
if not exist %USERPROFILE%\Tools\bat (
mkdir %USERPROFILE%\Tools\bat
)
if not exist %USERPROFILE%\Tools\vbs (
mkdir %USERPROFILE%\Tools\vbs
)
if not exist %USERPROFILE%\Tools\ps1 (
mkdir %USERPROFILE%\Tools\ps1
)
if not exist %USERPROFILE%\Tools\exe (
mkdir %USERPROFILE%\Tools\exe
)
if not exist %USERPROFILE%\Tools\bash (
mkdir %USERPROFILE%\Tools\bash
)
if not exist %USERPROFILE%\Tools_Data_Static (
mkdir %USERPROFILE%\Tools_Data_Static
)
if not exist %USERPROFILE%\Tools_Data_Static\xlsx (
mkdir %USERPROFILE%\Tools_Data_Static\xlsx
)
if not exist %USERPROFILE%\Tools_Data_Temp (
mkdir %USERPROFILE%\Tools_Data_Temp
)
if not exist %USERPROFILE%\Tools_Data_Temp\accdb (
mkdir %USERPROFILE%\Tools_Data_Temp\accdb
)
if not exist %USERPROFILE%\Tools_Data_Temp\xlsx (
mkdir %USERPROFILE%\Tools_Data_Temp\xlsx
)
if not exist %USERPROFILE%\Tools_Data_Logs (
mkdir %USERPROFILE%\Tools_Data_Logs
)
if not exist %USERPROFILE%\Tools_Data_Logs\bat (
mkdir %USERPROFILE%\Tools_Data_Logs\bat
)
@echo on
フォルダ環境の説明
このバッチファイルでは %USERPROFILE% を起点として以下のようなフォルダを作成します。
このバッチファイルをテキストエディタにコピペしMakeMyToolsEnvironment.bat という名前をつけて保存し
この MakeMyToolsEnvironment.bat をダブルクリックして起動して以下のようなフォルダを作成し、ご自身で作成したツール、テンプレートはそれぞれのフォルダに格納することにしましょう。
この
MakeMyToolsEnvironment.bat
自身も
%USERPROFILE%\Tools\bat
配下に保存しておいて下さいね
この %USERPROFILE% は Windows であらかじめ定義されている環境変数で Windows 10 搭載 PCを使っている利用者のデフォルトのフォルダパスを表しています。
この 環境変数 や バッチファイル の中の条件式の書き方等については必要に応じて以下の記事を参照下さいね。
これらのフォルダは例えば新たに PowerShell を使ってツールを作りたいといったときにその都度追加して行きましょう。
フォルダ名 | 説明 | |
---|---|---|
Tools | 自分が作ったツールを格納するフォルダ | |
accdb | Access で作ったツールを格納するフォルダ | |
bat | バッチファイルを格納するフォルダ | |
vbs | VBscript で作ったツールを格納するフォルダ | |
ps1 | PowerShell で作ったツールを格納するフォルダ | |
exe | Visual Studio 等で作った実行ファイルを格納するフォルダ | |
bash | Cygwin 環境下で作った実行可能シェルスクリプトを格納するフォルダ | |
Tools_Data_Static | 固定的に定義したテンプレートファイルを格納するフォルダ | |
xlsx | Excel のテンプレートファイルを格納するフォルダ | |
Tools_Data_Temp | ツールが一時的に出力するファイルを格納するフォルダ | |
accdb | Access で作ったツールが一時的に出力するファイルを格納するフォルダ | |
xlsx | Excel で作ったツールが一時的に出力するファイルを格納するフォルダ | |
Tools_Data_Logs | 自動起動されるツールが出力するログファイルを格納するフォルダ | |
bat | バッチファイルが出力するログファイルを格納するフォルダ |
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
さすがは みなみさん
前からこの人はできる人だと思ってましたよ~