バッチファイルを使って業務を効率化する方法
業務にWindows を使用されている方は多いと思います。Windows はマウスで画面のオブジェクトをクリックするだけでアプリケーションが起動できるなど、優れたGUI(Graffic User Interface) を持っていますが、その反面決まった作業を実行するときも毎回マウスでの操作が必要になるなど、その使用感には一長一短があるのも事実です。
バッチファイルについて
バッチファイルは、Windows環境で実行できるコマンド列を記述したテキストファイルのことです。バッチファイルは拡張子が「.bat」であるため、BATファイルとも呼ばれます。 バッチファイルの中にコマンドを書いておくとその順番で実行されます。
バッチファイルは、単純なテキストファイルなので Windows の ノートパッド、Terapad といったエディタを作って作成可能です。
実行したいアプリケーションを列挙したテキストをテキストエディタで作成して拡張子を”.bat” にして保存して下さい。
ここでいうコマンドには、
- ブラウザを開く
- テキストファイルを開く
- Excelファイルを開く、
- Accessファイルを開く
といったものも含まれるので、頻繁に実行する処理をバッチファイルにしてデスクトップに配置し、これをダブルクリックで起動できることを知っていると作業の効率化に役立ちます。
以下に Google Crome を起動して http://www.google.co.jp/ を開くバッチファイルを例として紹介します。
"C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe" http://www.google.co.jp/
こののテキストをメモ帳にコピーして、以下のようにWindows 10 搭載 PC のデスクトップ上に「Googleを開く.bat」という名前で保存し
この「Googleを開く.bat」をダブルクリックすると
のように Google Crome が起動され http://www.google.co.jp/ が開くのが確認できます。
テキストエディタについて
バッチファイルは、単純なテキストファイルなので Windows の ノートパッド、Terapad といったエディタを作って作成可能です。中でも Terapad は
- 無料で入手可能
- 操作性の良さ
- 文字コード変換(Shift-JIS、EUC-8等)が可能
といった特徴により人気のエディタです。 Terapad は以下の 窓の杜 から入手可能です。
アプリケーションの実行パスの確認手順
バッチファイルに起動したいアプリケーションを記載するにはその実行パスを知っている必要がありますがどうやってそれを知るのでしょうか。
以下に PC にインストール済の Terapad を例にしてこの実行パスを知る方法を紹介します。
デスクトップ上の Terapad へのショートカットにマウスのポインタを当てながら、右クリックをしてサブメニューを出します。
この中の一番下にある「プロパティ(R)」を選択すると
のような画面が現れるので、この中の「リンク先(T)」に記載されているパスをテキストファイルにコピー&ペーストして拡張子”.bat”を付けて保存しバッチファイルとします。このケースでは
“C:\Program Files (x86)\TeraPad\TeraPad.exe”
が Terapad の実行パスです。
また殆どのアプリケーションではパラメータの記載できるので、コマンドパスの次に半角スペースを空けて、対象のファイルのフルパス名を指定すれば対象ファイルを指定アプリケーションで開くことができます。
特に、
- Microsoft Excel
- Microsoft Access
- Microsoft Word
- Microsoft PowerPoint
- Microsoft Outlook
といったMicrosoft Office 製品等、拡張子と起動アプリケーションが紐づいているアプリケーションでは対象ファイルへのフルパスを指定するだけでアプリケーションを起動できます。