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プロジェクト管理ツール Redmine を自宅内 PCに導入する
先日Windows 10 Proを搭載したミニPC(注1)を購入しました。
このミニPCはファンレスで無音のため自宅の常時起動サーバとして利用していますが、せっかくの常時起動サーバを有効活用するため、プロジェクト管理ツールとして人気の高い Bitnami Redmine(注2) をこのミニPCにインストールし、自分の目標、課題、アクションアイテムを管理することにしました。
この記事では自身の備忘録も兼ね、Windows 10 搭載 PC に Bitnami Redmine をインストールする手順について紹介します。
この記事が同じようなことを考えてらっしゃる方々に少しでも役立てば幸いです。
【製品レビュー】MES 製 ミニデスクトップPC/HTPC MSE10710U04 、インテルi7-10710U を搭載したファンレスコンピューター を参照ください。
(注2) Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ソフトの一つで、複数のメンバ間での共同プロジェクトにおける進捗管理や情報共有が可能なシステムです。基本的な操作や管理はWebブラウザを通じて行なうことができます。また Bitnami 社から無料で Bitnami Redmine という実行環境が無償公開されており入手も容易です。
解決できること
会社もしくは自宅の Windows 10 搭載 PC への Bitnami Redmine インストール手順を知ることができます。このインストール作業は若干時間がかかりますが驚くほど簡単です。
読んでほしい方
Bitnami Redmine に興味があり、会社で Bitnami Redmine を使用してみたいと思っている方。あるいは自分の個人ビジネスを志す上での目標、課題、アクションアイテムを Bitnami Redmine で管理したい方。
Redmine について
概要
Redmine はチームで取り組むべきタスクや共有すべき情報を管理・蓄積することで、プロジェクト運営を支援するオープンソースソフトウエアです。
昨今のプロジェクト管理ツールの中でも人気の高いソフトウエアの1つであり、
- 納期の決まった複数プロジェクトを同時並行的に管理可能
- 各プロジェクトの課題(チケット)の実行担当者(ボールを誰が持っているのか)の明確化可能
- 各プロジェクトの課題(チケット)への査閲、承認等のワークフローを設定可能
- 各プロジェクト毎に自動生成されるガントチャートでプロジェクトの計画に対する遅れが視覚的に確認可能
といった特徴を持っています。
また Bitnami 社から無料で Bitnami Redmine という実行環境が公開されているためコストをかけずに導入が可能です。
これらの特徴は個人ビジネスを志す方の目標整理のツールとしても活用可能なものであり
- 自分の目標をプロジェクトとして定義し、そのプロジェクトを達成するための課題をチケットとして定義することで、目標達成に向けたアクション項目、進捗等が可視化できる
- 個々のチケットにサイトのURLを含めたり、Textile記法 / Markdown記法 といった記法で、サイト同様の記載が簡単にできる
- チケットの追加、編集が容易
といった特徴から個人でも活用しない手はないのではないかと思います。
Redmine の詳細については以下の参考図書が読みやすくてお勧めです。
インストール手順
それでは早速 Bitnami Redmine のインストールをしましょう。
まず google 検索で Bitnami redmine を検索すると以下のような結果となりますので
[ Install Redmine Download Redmine – Bitnami ] へのリンクをクリックします。
するとこのような画面が現れますので、[ Win / Mac / Linux ] を選択すると
以下の画面となりますので [ Download for Windows 64 bit ] を選びます。
すると Bitnami Redmine のダウンロードに逆立ち、Bitnami サイトへのサインインを求められるので、以下のように利用者が利用している Google / Facebook / GitHub / Microsoft のアカウントに関連したボタンを押して Bitnami サイトにサインインします。
すると、以下の画面になるので [ On my computer ] 下の [ Win / Mac / Linux ] を選択します。
するとこのような画面になり、ダウンロードが開始されます。
ダウンロードが終了後、この [ ファイルを開く ] をクリックすると、以下の画面となり、利用言語を聞かれるので、
スクロールバーから [ Japanese – 日本語 ] を選択し、
[ OK ] ボタンを押すと次の画面が現れるので [ 次へ ] ボタンを押すと、 Bitnami Redmine のインストールが始まります。
次の画面ではインストールするコンポーネントの選択画面になりますが、デフォルトのまま [ 次へ ] ボタンを押します
次に Bitnami Redmine をインストールする Windows 10 搭載 PC 上のフォルダ名の選択画面になりますので、必要に応じてこれを変更し、[ 次へ ] ボタンを押します。
次に以下の画面となりますので [ 表示用氏名 ]、[ Email アドレス ]、[ ログイン名 ]、[ パスワード] (2回)を入れ [ 次へ ] ボタンを押します。
次にメールの設定をします。ここでは Gmail 用の設定をします。
次に[ Email アドレス ]、[ Gmail password ] (2回) を入力します。
この Bitnami Redmine をクラウド上に展開するかどうかの問い合わせがあるので、 [ Bitnami クラウド・ホスティングについて、もっと詳しく□ ] のチェックを外して [ 次へ ] ボタンを押す。
ここまでの入力が完了すると Bitnami Redmine のインストールが順に開始されます
具体的にはインストール画面の中に順に以下のようなメッセージが順に現れます。
- インストールの準備中
- ファイルの展開中
- MySQL データベースを初期化しています。この処理には数分かかることがあります。
- データベース構成中
- MySQL をシャットダウンしています。
- Apache を redmineApache というサービス名でインストールしています。
- RubyGems をインストールしています。しばらくお待ちください。
- MySQL 開始待ち
- データベースを初期化しています。しばらくかかるかもしれません。
- Thin Cluster をサービスとしてインストールしています。
- Apache の再起動
- アンインストーラ 25% を作成中
これらがすべて終了すると、以下の画面が現れるので [ 次へ ] ボタンを押します。
次の画面が出たら Bitnami Redmine のインストールは終了です。
ここで、 [ Redmineにアクセスする ] のリンクをクリックすると
というような画面が現れ、めでたく Bitnami Redmine が起動されました。
この Bitnami Redmine への管理者としての最初のログインは、右上の [ ログイン ] から先ほど入力した [ ログイン名 ]、[ パスワード ] を入力することで行います。
そして必要なものに対し
- ユーザー定義
- チケット(課題)のステータスの設定
- トラッカー(チケットの大分類)の設定
- ロール(役割)の設定
- ワークフロー(査閲、承認等に係るチケットの展開方法)の設定
- プロジェクトの作成
- プロジェクトへのメンバ追加
- プロジェクト下でのチケットの作成
を行い、日々運用していくことになります。
これらの詳細については以下の参考図書が読みやすくてお勧めです。
サービス管理ツール
Bitnami Redmine が正しくインストールされた状態で Windows のメニュー画面から [ Bitnami Redmine Stack Manager Tool ] を起動すると
このような画面が現れます。
この画面から Bitnami Redmine を構成するサービスに関連した操作を行うことができます。
Redmine を開く
サービス管理ツールで [ Go to Application ] ボタンを押すと次の Bitnami Redmine の トップ画面を簡単に開くことができます。
phpMyAdmin を開く
サービス管理ツールで [ Open phpMyAdmin ] ボタンを押すと次の Bitnami Redmine がコンテンツの格納用に利用している MySQL の管理画面 phpMyAdmin 画面を簡単に開くことができます。
サービス状態確認
サービス管理ツール
の上にある [ Server Manager ] タブを選択すると
Bitnami Redmine を構成する [ MySQL Database ]、[ Apache Web Server ]、[ Thin_redmine ]、[ Thin_redmine2 ]のサービス起動状況[ Running(実行中) / Stopping(停止中) / Stopped(停止状態) / Started(起動中) ] の確認ができます。
サービス停止
このサービス状態確認画面の下にある [ Stop All ] ボタンを押すと、以下のようにサービスの停止が始まり
以下のように最終的にはサービス停止状態になります。
サービス起動
また、この状態でこのサービス状態確認画面の下にある [ Start All ] ボタンを押すと、以下のようにサービスが起動され
最終的にサービスが以下のようにサービス起動状態になります。
この記事が同じようなことを考えてらっしゃる方々に少しでも役立てば幸いです。
それでは Bitnami Redmine の世界をお楽しみください。